ぶろぐ・とふん

扉野良人(とびらのらびと)のブログ

ブッダ・カフェ extra issue @ iTohen Books Gallery Coffee

ブッダ・カフェ extra issue


ひとりぼっちの考察


9月29日(日)
14:00〜18:00
@iTohen Books Gallery Coffee

  大阪の iTohen〈イトヘン〉で、次の日曜日にブッダ・カフェを開きます。
 ホーム・グラウンドの徳正寺を離れて、ブッダ・カフェを開くということに、若干の躊躇もあったのですが、 iTohenの鯵坂さんとお話をしたとき、人はなぜひとりでいるのか、という話となりました。居心地のいい喫茶店でひとりで過ごしている人がとても多くなったという話題から、iTohenにもそうしたお客さん(女性が中心)が多いと鯵坂さんはおっしゃっていました。しかし、彼女たち─「たち」と云ってもめいめいバラバラ、まとまりはない─と話をしてみると、それぞれ個性的で、ひとりでいながらなにか発信しているように見えるとおっしゃっていました。その発信は誰かに向けたものなのか、あてどもなくどこかに届いているものなのか、それはわかりません。
 折しも、僕が「ひとりぼっちの考察」というテーマで文章*1を書こうとしていたところでしたので、鯵坂さんのお話を興味深く聞きました。

 谷川俊太郎さんの詩に

  万有引力とは
  引きあう孤独の力
             「二十億光年の孤独」

 という一節があります。私はそれを手に「喫茶店とは/引きあう孤独の力」と喩えてみて、ひとり喫茶店で本を読んだり、手紙を書いたりすることが、よくありました。
 いま喫茶店やカフェでひとり過ごす人たちのなかにも「引きあう孤独の力」が宿っているのではないでしょうか。
 そうした力の均衡を乱さないよう、ブッダ・カフェが iTohen に着陸しようと考えます。

 題して「ひとりぼっちの考察」。
 ここに集まる人がいて、談笑している。そんなことをしていても「ひとりぼっち」は考えられないだろうという矛盾もありましょう。
 たとえば、なにもしゃべらず、テーブルの端っこに座っていただくだけでもいいのです。 iTohen にいらっしゃる、ひとりのお客さんのままでご参加できます。
 そこでなにか起こったのか気づかないようなイベント=出来事、ひとつのブッタカフェの形としての実験としたいです。

《*ご予約は不要です》



なおiTohen〈イトヘン〉では 僕、馬 I am a HORSE 藤井 豊 写真展を28、29日の二日間、開催しています。あわせてご覧ください。



藤井 豊 Yutaka Fujii 
僕、馬 I am a HORSE  大阪 - OSAKA
2013年9月28日(土) ─ 29日(日)
13:00-19:00
@iTohenBooks Gallery Coffee


  iTohen Books Gallery Coffee
   ■〒531-0073 大阪市北区本庄西2丁目14-18 富士ビル1F
   ■TEL:06-6292-2812
   ■FAX:06-6292-2789
   ■営業時間:12:00-19:00(展覧会最終日は18時まで)
   ■定休日:月・火曜

◇ 語り - 藤井 豊
9月28日(土) 14:00〜
僕が馬になるわけ
 《*ご予約は不要です》

*1:今月発売の『ku:nel』vol.64 に掲載