ぶろぐ・とふん

扉野良人(とびらのらびと)のブログ

長井勝一 没後20年企画 「ガロ - アックス - 長井勝一」展のお知らせ

 来年1月16日(土) - 27日(水)の会期で「ガロ - アックス - 長井勝一」展を開催します。

 年明け1月5日は、『ガロ』編集長の長井勝一さんの没後20年を迎えます。
 その20年という時間をふりかえると、長井さんが『ガロ』を創刊し(1964年)、現在に至るまでの半世紀という時間のなかで、独自にオルタナティヴな表現を『ガロ』-『アックス』という命脈のなかに育くみ、また保ってきたことに気がつきます。
 「ガロ - アックス - 長井勝一」展は、『ガロ』という広場を開放した長井勝一に光を当て、また同時に、オルタナティヴな表現の現在が、『ガロ』-『アックス』を舞台とする作家たちによって、どのように展開してきたかを広く示すことができればと思っています。
 展示では、 2月に他界された長井勝一さんのパートナー、香田明子さんより、長井さんと香田さんの菩提寺の徳正寺へ寄贈された、創刊号から1990年に至るひと揃いの『ガロ』、そして1997年の『マンガの鬼』、『アックス』(1998年 - )の最新号までを一堂に集め、じっさい手にとって読んでいただけるようにします。またギャラリーのスペースがゆるすかぎり、『ガロ』-『アックス』にかかわる作家の原画・作品を展示し、作家の著作・定期刊行物をはじめ、青林工藝舎の刊行書やグッズなども並べます。

 本展覧会の企画は、『ガロ』の衣鉢を継ぐ『アックス』の手塚能理子さんの協力を得て、ようやく発進することができました。
 企画を思い当たったのは、香田さんの逝去に際して、来年が長井さんの没後20年にあたると知り、私(扉野良人)が提案したものです。
 私事ながら、長井さん、香田さんのおふたりに、私たち一家(徳正寺)がお世話になったことへ返礼したい気持ちがありました。

 展覧会の初日(1月16日)には、メリーゴーランド京都から徒歩10分の徳正寺で「ガロ - アックス - 長井勝一の20年」と題したトークイベントを催し、トークにさきだって長井勝一 20周忌法要を勤めます。徳正寺住職の父(秋野等)と私とで、長井さんと香田さんの追善の読経をします。トークの参加をかねて、どうぞご来山ください。

 展覧会の詳細はブログのトップをご参照ください。