ブッダ・カフェ 第79回
ブッダ・カフェ 第79回
昨日、11月25日(土)、ブッダ・カフェを開催しました。
寺で年忌の法要があり、わたしは部屋を出たり入ったりでしたが、友人の母子が来てくれたり、おだやかな時間だったようです。
三日前にあった、「百年のわたくし」の朗読会のことなどを話しました。
昨日は16:00で会をきりあげて、Hさん、BさんとMKタクシーで恵文社一乗寺店へ。四条通でタクシーを拾おうとしたとき、わたしは着がえる間もなく僧衣をまとって出てきたことを指して、「MKタクシーが来たら着物割引があるんですけれどね」とBさんに話しかけたのだが、そんな運良くMKが来るはずないというニュアンスがあったのに、目の前に「賃走」のMKが横づけされて、花嫁衣装の女性が降り立ったのには驚いてしまった。日頃、「運」ということは遠ざけて考えるのだが、思わず「縁起がいい」と僧衣のまま口にしていた。
恵文社のコテージでは、外間隆史さんが吉村萬壱さんを迎えて、このほど刊行されたばかりの『原民喜童話集』(イニュニック/未明編集室)を手に、対談が始まっていた。わたしは吉村氏の小説はまだ読んだことがなく、はじめて風貌姿勢を目のあたりにし、氏の文学がどのように原民喜と交錯するのか見極めようとした。吉村氏が「詩がわからない」と前置きして、目の前の「もの」を言葉によってわたしは書き尽くし、その「もの」を消し去りたい。書くことは言葉によって消すのだ、という主旨を語られていたのに、そのじつ「詩がわからない」というのは、氏の言葉に対する理解の足がかりであるようにも感じられた。
会がひけて、外間さん、吉村さん、イニュニックのご夫婦、デザイナーのAさんたちとまほろばへ。まほろばは30周年を迎えていた。
11月25日(土)
13:00〜16:00
場所:
徳正寺
〒600-8051
○地下鉄烏丸線四条駅から徒歩7分。京阪祇園四条から徒歩9分。四条富小路交差点(西南角に福寿園が目印。北西角にジュンク堂書店)を南へ50m、西側(右手)に寺の本門があります。
参加費:
300円