ぶろぐ・とふん

扉野良人(とびらのらびと)のブログ

☆-147 稲垣足穂147冊の書影(フロッタージュ) 展

昨日〈25日)から始まりました!



147  Shinichiroh plays TAROUPHO with K.K.
稲垣足穂 147冊の書影(フロッタージュ) 展 

 タルホ作品を一等最初に手にしたのは、1972年10月。角川書店刊『青い箱と紅い骸骨』。

 それから初期本も集めはじめる。36年間の時間軸の経過ありや。

 昨年6月、147冊=タルホ本+遊縁本が、奈良法隆寺近くの喜多ギャラリーで発行年代順に背文字をむけて一列に並んだのだのは空前絶後の事件なのだ。

 これを目の前にした、ギャラリーの洋子 & 眞一郎さんは、たちまちこの稲垣足穂147冊をフロッタージュ作品に転写した。

 こうして、タルホ本147冊=コンプリートから始まるエントロピー、いやトンコロピーの増大は、ふたたび吾が遊縁の座標軸を揺すぶりだした。



 ここに、タルホ・ミラージュ(蜃気楼)と命名されたフロッタージュ1点と、羽良多平吉、間 奈美子両デザイナーによる147冊の書誌を兼ねたグラフィック書影を1点を相対し展示することができた。

 併せて同会場には、147冊フロッタージュから劇的に生まれた、タルホ遊縁のヴァリアント作品4点を並べ、Lord TAROUPHOへのオマージュとして出品する。



 時は流れ、1923年1月25日に金星堂からイナガキタルホ著『一千一秒物語』が出版されて、今回の開催日まで数えると89年152日。

 そしていま、稲垣足穂(戒名=釈虚空)さん眠る(1977.10.25)、ここ当院でタルホ・オマージュ展の扉が開くのだ。



 そしていま!!!

 タルホよ踊れ。法然院の扉を開けた途端にキネマの月が出た! ハッ

 嗚呼。絶!絶!絶!



2012.6.25 青色彗星倶楽部 K.K.

















@法然院 - 講堂
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
30 Goshonodan-cho Shisigatani Sakyo-ku, Kyoto-city, 606-8422, Japan

tel: 075-771-2420
fax: 075-752-1083
http://www.honen-in.jp/


※地図は「法然院のホームページ」からペーストさせていただきました。


アクセス

・阪急四条河原町駅より市バス32系統銀閣寺前行-南田町下車。山に向かって徒歩5分
・JR京都駅・京阪三条駅より市バス5系統岩倉行-浄土寺下車。山に向かって徒歩10分
・京阪出町柳駅より市バス錦林車庫行-浄土寺下車。山に向かって疏水を渡り徒歩10分


2012年6月25日(月)-7月1日(日)無休
25 June - 1 Jily, 2012
10:00-17:00
(初日 the first day: 13:00-17:00/最終日 the last day: 10:00-14:00)

展示目録
 *147冊の 稲垣足穂著作の書影(フロッタージュ)
 *書影グラフィック = 羽良多平吉@EDiX制作
 *『147──稲垣足穂著作147冊の書影』
  (喜多ギャラリー刊、フロッタージュ作品・序=溝渕真一郎、跋文=古多仁昴志、
   書影グラフィック=羽良多平吉@EDiX、造本=アトリエ空中線)
 *k.k.によるフロッタージュ・ヴァリアント作品


※作品は、7月信州諏訪の岩谷画廊へ移動し展覧予定あり。