ぶろぐ・とふん

扉野良人(とびらのらびと)のブログ

ブッダ・カフェ 第30回

毎月25日はブッダ・カフェの日です。


ブッダ・カフェ 第30回


 前回のブッダカフェは、為才さんの主宰によりバガボンド・カフェを開きました(25日が水曜日に重なるときはバガボンド・カフェとなります)。集まった人で日本国憲法について話しました。
 西村公秀さんから、日本国憲法の成立について、法学的な解釈をめぐっての講義がありました。あまりに私たちが憲法を身近として来なかったかがあらわになると同時、憲法の精神は、けっして明文化されない自然法というものに基づいて発生してきたと西村さんがおっしゃったことに目が開かされました。
 自然法とは「人を殺すな」というふうな、人間が人間であるための暗黙の約束だと教えられました。ただし西村さんに言わせると「自然法」にもいろいろと解釈があり、けっして一筋縄で語ることは出来ないものだそうです。そうとはいえ、自然法は心身がすでに体得したものとしてあるなら、そこから憲法へ向かえばよいという、道筋が私には見えたように思うのです。
 その道筋を自然法に照らしながら明文化された憲法とのあいだに、どのようなズレが見えるのか。今後の課題として、折に触れて話題としたいです。


 先日(9月27日)、まもなく閉店してしまう神戸の海文堂書店へ最後の訪問をしてきました。海文堂では行く度に本を一冊でも必ず買ってきたので、その日も、選んだ本をレジカウンターに出して勘定を待つあいだ、しみじみ辺りを見まわしていると、カウンター前に『日本国憲法』が積まれていることに気がつきました。そのとき私は「あ、これも下さい」とレジに追加できなかったことを悔いるのですが、それが出来なかったところに自分の後ろ向きの弱さを感じてしまいました(デモがあると聞いても自分の都合で行かなかったりするような……)。
 海文堂のあとはドラッグストアになると聞きました。そのことに嗚呼とため息をついてばかりでしたが、それが現実なら、せめてドラッグストアのレジ横に『日本国憲法』が積まれていたらいいな、と夢想する今日このごろです。


10月25日(金)
13:00〜16:30

場所:

徳正寺

〒600-8051

京都府京都市下京区富小路通り四条下る徳正寺町39

地下鉄烏丸線四条駅から徒歩7分。京阪祇園四条から徒歩9分。四条富小路交差点(西南角に福寿園が目印。北西角にジュンク堂書店)を南へ50m、西側(右手)に寺の本門があります。

参加費:

300円