ぶろぐ・とふん

扉野良人(とびらのらびと)のブログ

ひとりぼっちの考察──気立てのいい真夜中。

 6年前(2013)の夏、『Ku:nel(クウネル)』にエッセイを頼まれた。「ひとりぼっちの考察」というテーマで書いてほしいとのことだった。

 編集長のOさんが、わたしのブログにアップした毎日小学生新聞の記事を読んで、「ひとりぼっちの考察」というページを作りたいと。

 

 いまOさんのメールを確かめると、最初の来信にこんな言葉があった。 

 

震災後、とくに「つながる」ことが大切だといわれる世の中において、それでも私は人が「ひとりぼっち」であることは大切なことなんじゃないかなあと思うのです。

 

 きのう四日市のメリーゴーランドへ、森達也さんの講演を聞きに行った。そのとき、人間は弱いがゆえに群れる現象があるという話があった。群れること自体は悪くはない。人間社会は群れることによって作られてきた。しかし、群れることから生まれる排除。不寛容な社会が進んでいる、という話だった。具体的にはもっと面白い話だったが、極端に要約するとそうなる。

 森さん話を聞いていて、むかし書いた「ひとりぼっちの考察」を思い出したのだ。

 いまいちど、「君と世界の戦いでは、世界に支援せよ」という、カフカの言葉を握りなおしたい。

 

 原本が見当たらないので、校正のPDFをスクリーンショットした。読みにくいかもしれませんがご海容のほど。

 

 

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